特定計量器の種類やCNC複合旋盤との関係性について!詳しく解説

特定計量器の種類やCNC複合旋盤との関係性について!詳しく解説

普段意識することはあまりないでしょうが、私達の身近には計量器がいくつも存在しています。その恩恵を受けているのは間違いありませんが、ほとんどの場合それに気づいていないのではないでしょうか。そしてそんな計量器とCNC複合旋盤には深い関係があるのをご存知でしょうか。

そこで今回は、特定計量器の種類やCNC複合旋盤との関係性についてご紹介いたします。

特定計量器とは

特定計量器というのは、計量器の中でも政令によって定められているもののことを指します。対象となるのは以下の条件を満たしている計量器となります。

取引あるいは証明に使用される
一般消費者の生活に用いられる計量器である
適正な計量であることを約束するために基準を定める必要があるもの

たとえば自宅で使用するような重さを測るような計量器の場合、取引や証明に使用されることはありません。あくまでも料理などで重量を測る際に使用するようなものですので、特定計量器には該当しません。上記の条件に該当しないものに関してはただの計量器ということになります。

一方で、条件を満たす計量器に関しては、常に正確でなければなりません。万が一正確性に欠けてしまっていると、取引などにおいて影響が出てしまうためです。正確であることの証明として、定期検査というものが存在します。2年に一度実施されるものとなっており、この検査をクリアすることが特定計量器としての正確性を示すことになるでしょう。検査をしなかった場合には、罰則規定が定められていますので必須となります。

計量法によって定められている

計量には『計量法』という制度が存在しています。1993年の11月1日に施行されたもので、経済の発展や文化の向上を目的として定められているのです。正確な計量を実施するために、以下の2つの施策が定められています。

正確な計量器を供給する

定められた検査を実施し、それにクリアした特定計量器のみを使用するということです。正確な計量が可能であることが証明されている計量器を使用することによって、問題のない取引や証明が可能となります。実際に計量する器械そのものが正確であることは何よりの大前提となるわけです。計量器の販売や修理を行う業者に対して届け出の提出を義務付けているため、安定した正確性の高い計量器のみが市場に出回ることとなります。

適正な計量を実施する

計量器そのものがいかに正確であっても、それを使用する際に調整されてしまっては元も子もありません。そこで、適正な計量が実施されるような仕組みも作られています。具体的にはチェックのような立入検査です。計量を行う事業所に対して、立入検査を実施したり指導を行ったりすることによって適正な計量の実施を担保しています。

身近にある特定計量器

実際に私達の身近にある特定計量器ですが、代表的なものとしては以下が挙げられます。

タクシーメーター

タクシーに乗車した際に、時間あるいは距離によって料金が請求されるシステムとなっています。その際に料金換算のために計測をしているのがタクシーメーターです。これがなければタクシーは成り立ちません。また、正確でなければ乗客の支払う金額が変わってしまいますので、ズレは許されません。そして何よりも全国で統一された基準をもとに計量できなければならないという点がポイントです。

電子体温計

体温計にはいくつかの種類が存在していますが、電子体温計に関しては特定計量器に該当します。家庭で体温を計測するときに使用するだけであれば正確性はそこまで求められないように思えますが、体温によっては病院へ行くという判断になりますので正確性はやはり大切です。また、病院などでも使用しますので診察などの判断にも影響することになるというわけです。

水道メーター

水道メーターは水道の使用量を計測することによって、料金を請求する際の基準としています。どのご家庭にも設置されており、専門のスタッフによって定期的に確認され、それに基づいた水道使用量が請求されるという仕組みになっています。実際に使用した量よりも多くても少なくてもいけません。

燃料油メーター

燃料油メーターの中でもガソリンスタンドで使用されているメーターのことを指します。ガソリンスタンドでは、ノズルを経由してタンクから自動車の燃料タンクへと燃料を注入していくことになります。リアルタイムで注入量が表示される部分が燃料油メーターです。リッター指定や金額指定などいくつかの視点で燃料補給をしますので、実際の供給量と一致していなければなりません。

正確さを決めるのは精密な部品

計量器の正確性がいかに重要であるかはご理解いただけていることでしょう。しかし、それを担保するのは何かということです。いかに検査を定期的に行っていたとしても、大前提として正確に計量することが可能な計量器がなければなりません。そのためには計量器に使用される部品が精密でかつ高品質であることが求められるというわけです。

ここが特定計量器とCNC複合旋盤の関係性を表す部分です。CNC複合旋盤では、従来であれば旋盤だけでなくマシニングセンタなどの複数の設備を使用する必要があった加工作業を、1台で行うことが可能でしょう。これは作業者の手間を省略するというだけでなく、設備を入れ替える際に製品を掴みかえる必要がなくなるため品質が維持されるという利点もあります。掴みかえの回数が増えるだけ品質にバラつきが出やすくなってしまいやすいので、一連の加工作業がそのままの流れで行うことが可能というのはとても大切なことです。

まとめ

体温計をはじめとする特定計量器によって私達の生活は知られざるところで支えられています。そんな計量器も正確でなければ何の意味もありません。CNC複合旋盤による精密な部品がその正確性を実現しているというわけです。「株式会社青木精機」では、CNC複合旋盤を使った部品製造を行っております。計量器の他にも航空機や自動車などの部品も手掛けています。精密部品のご依頼はお気軽にお問い合わせください。

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