CNC複合旋盤で精密加工を行う際の一連の流れについて!詳しく解説

CNC複合旋盤で精密加工を行う際の一連の流れについて!詳しく解説

精密加工を行う専用マシンであるCNC複合旋盤ですが、実際に加工作業を行う際の流れについてはご存じないという方も多いのではないでしょうか。依頼から納品まで、どのような流れで行われているのかについて解説いたします。これから依頼をするという方は是非参考にしてみてください。

お問い合わせ〜打ち合わせ

まずは加工依頼に関するお問い合わせから始まります。そこで打ち合わせをする日程などについて調整を行います。電話やメール、あるいは直接やテレビ会議など可能な方法によって具体的な打ち合わせを実施するのです。

打ち合わせでは以下の内容について確認することになります。

目的

まずは精密加工を依頼するに至った目的の確認から始まります。何を果たしたいのかというゴールを確認することによって、具体的な話になったときに可否や費用感などに関してもイメージがしやすくなるためです。依頼者側で計画や目的は決まっているはずですので、その認識合わせを行います。

素材や加工内容

目的などが明確になった上で、実際にどのような素材のものもどのように加工してほしいのかを確認します。目的がはっきりしていることで、素材などに関して疑問点などがあった場合に具体的な確認が可能となります。

納期や予算

納期や予算も重要なポイントとなります。これまでの内容を踏まえて実現が可能なスケジュールなのか、費用感も問題がないのかなどをすり合わせます。場合によっては希望通りにいかないこともありますので、このタイミングで調整する必要も出てくるでしょう。

見積もり〜発注

打ち合わせは一回とは限りません。双方が合意するまで複数回実施されることも少なくありません。最終的に依頼内容などが全て固まった時点で、見積もりの作成となります。これまで確認した内容で実際に掛かる費用を正式な形で提出することになります。金額をしっかりと確認した上で、見積もり内容に問題がなければ発注です。

スポットでの依頼、あるいは継続的なものなのかによっても発注の仕方には違いがあります。スポットであれば単純に発注という形になりますが、継続的な加工依頼の場合ですと契約という形になることも考えられます。ただし、短期なのか長期なのかによっても異なる部分となりますので、実際にどのような形になるのかは依頼先と決めることになるでしょう。

発注のタイミングで納期や予算が確定することになりますので、あとは決められた内容に従い納期厳守で製造が開始されることになります。製造が始まってからの変更などは受け付けられないことも多いので、少しでも気になることなどがあれば発注完了する前に確かめるようにしましょう。場合によっては再見積もり、あるいは依頼を受けることが難しくなってしまう内容の可能性もありますので、早めに確認することが大切です。

製造

いよいよ実際に製造が開始となります。打ち合わせの段階で具体的な使用などについては徹底的に確認をしているので、あとはそれをもとに作った工程表などに基づいて製造を進めていくだけでしょう。CNC複合旋盤のコンピューターに対してプログラムを行ったりしながら、求められている内容と寸分たがわぬ加工ができるように進めていきます。個数と納期の調整も重要ですので、遅滞することがないように決められたペースで着実に完成させていくのです。

製造するだけというものの、依頼内容が具体的にわかっていたとしても作業としてはやることがたくさんあります。たとえば、CNC複合旋盤の設定や準備です。人間が加工に関するプログラムをしたり、使用する工具などをセッティングしたりしなければ、要望通りの加工をすることはできません。そこで人間が間違えてしまうと、間違った内容で正しく精密加工されてしまいますので、ミスのないように機械を取り扱うことがとても重要となるのです。緻密な計算をもとに加工をすることになりますので、機械がしっかりと製造できるようにするという作業がポイントとなります。

製造されたものを、研磨機を使用して整える作業も必要となるでしょう。最終的に品質を左右することになる工程でもありますので、丁寧かつスピーディにおこなわれます。

検査〜納品

精密加工が完了したら、検査を実施します。製品として問題のない水準に達しているかを厳しく確認するのです。見た目はもちろんのこと、機能面においても問題がないか細かくチェックします。万が一検査する中で水準に達していないものが出た際には、都度除外されて問題のないものだけが残されます。最終的に発注された数量を満たしていれば完了です。

そしていよいよ依頼元への納品となります。輸送時にキズや打痕がついてしまうことがないように、しっかりと梱包を行います。いくら検査が完璧であったとしても、輸送中にダメージを受けて納品時にクオリティが下がってしまっては元も子もありません。意外に思うかもしれませんが、納品は最もデリケートといっても過言ではないでしょう。

十分な検査を経ているので品質には問題ないはずですが、依頼元の求めるクオリティに達しているかどうかという点も重要です。とくに初めての依頼の場合であれば期待値を下回っていないかどうかが気になるポイントですので、納品と同時に確認してもらい、最終的に問題がないという判断になることで納品が完了です。ここまでが基本的なCNC、複合旋盤による加工の流れとなります。

まとめ

今回ご紹介したのはあくまでも一般的なCNC複合旋盤の流れとなります。実際には依頼先によっても流れが一部異なることがありますので、依頼の際にはまずどのような流れになるのかを確認してみましょう。「株式会社青木精機」では、電話やFAX、お問合せフォームにて依頼を受け付けております。依頼者の方のニーズにお応えする自信がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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